【バイナリーオプション】押し目買い・売り戻しで勝つポイント

今回紹介するのは、投資をしているとしばしば目にする「押し目買い・戻り売り」について紹介していきます。

名前は目にするけど実際に何かと言われるとわからない人も多いでしょう。

バイナリーオプションで稼ぐために、ぜひ「押し目買い・戻り売り」をマスターしてください。

押し目買い・戻り売りとは

押し目買い・戻り売りは、トレードをする際の戦略的取引の順張りと呼ばれる手法のうちの1つです。
押し目買い・戻り売りはトレンドの際に使われる順張りの手法です。

そのため、「順張り」と「トレンド」においての知識が重要になってきます。
なので、まずは順張りとトレンドについておさらいしておきましょう。

順張りとは

トレンドと同じ方向へと「買い」もしくは「売り」で取引を行う手法です。

相場が上昇局面になっている場合にHIGH(買い)のエントリー、
相場が下降局面になっている場合にLOW(売り)でエントリー、

を行う手法のことです。

 

バイナリーオプションでは、逆張りの手法の方が有名かもしれませんが、順張りも十分稼げる手法です。
逆張りだけでなく順張りもできるようになると、相場全体の流れを掴めるようになり、逆張りの精度も上がります。

トレンド(ダウ理論)とは

トレンドはダウ理論に基づいて考えられています。

ダウ理論とは、チャールズ・H・ダウが19世紀末に「ウォール・ストリート・ジャーナル」に執筆した6つの基本法則を述べた理論です。
テクニカル分析の元祖とも呼ばれる6つの基本的法則に沿って定められています。

6つの基本的法則を紹介する前に、相場がどのように動いているのか紹介します。

 

バイナリーオプションだけにかかわらず、為替相場をみてトレードをする場合、トレードは「投資家心理」を読み解くことが重要です。

為替相場が動き続けることでチャートというものが存在します。
そのチャートの裏側には3種類に分類される人たちが心理戦を繰り広げています。

 

その3種類は以下のように分類されます。

・ロングポジションを持っている人
ロングポジションとは、バイナリーオプションでいうHIGH(買い)のエントリーをしている状態です。
つまり相場が上がると利益が出る投資家です。

・ショートポジションを持っている人
ショートポジションとは、バイナリーオプションでいうLOW(売り)のエントリーをしている状態です。
つまり相場が下落すると利益が出る投資家です。

・ポジションを持っていない人
まだエントリーをしていない状態なので、相場を見てエントリーをしようとしている投資家です。

バイナリーオプションで勝つ方法は、今の相場が「買いが優勢か」「売りが優勢か」「売りと買いが均衡しているのか」を判断してトレードをすることです。

 


 

それでは6つの基本的法則を紹介していきます。

法則1. 相場はすべての事象を織り込んでいる

ファンダメンタルもテクニカルも市場に参加している人の心理もすべてひっくるめて、

チャートの値動きにすべての情報は織り込み済みで価格が形成されています。

法則2. トレンドには3種類ある

以下の3種類のサイクルでトレンドは形成されています。

長期トレンド:1年~数年のサイクル
中期トレンド:3週間~3ヶ月のサイクル
短期トレンド:3週間未満のサイクル

法則3. 主要トレンドは3段階からなる

トレンドには「先行期」「追随期」「利食い期」の3段階があります。

利食い期にはトレンド反転の兆候として、ボラティリティの低下やレンジ形成が見られたりします。

法則4. 相場は相互に確認されなければならない

複数の平均的なテクニカル指標を使用した時に、

両方のテクニカル指標で同じシグナルが見られない限りは明らかなトレンドと判断できないというものです。

法則5. トレンドは出来高でも確認されなければならない

出来高が大きいときはボラティリティが大きいケースが多いです。

このような時点で発生したトレンドは信憑性が高いとされています。

法則6. トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

節目となる価格でのシグナルが出ない限りはトレンドは反転しにくいという法則です。


 

気になるトレンドの変換点ですが、トレンドには「大きなトレンド(マクロ)」と「小さなトレンド(ミクロ)」の2つのスパンがあります。
小さなトレンドの安値(高値)が前回の小さなトレンドのダウン(アップ)の安値(高値)を更新したとき、大きなトレンドが変わっているとします。
大きなトレンドは継続する可能性が高いため、より信頼性のあるトレンドです。

また、ダウ理論に基づいて定義されるトレンドは2種類とされています。

・上昇トレンド(アップ)
・下降トレンド(ダウン)

です。

トレンドが無いときやトレンドが崩壊して方向性が無いときは

「レンジ相場(持ち合い・中立・トレンド崩壊・ボックス相場)」

と呼ばれています。

押し目買い・戻り売りの手法

押し目買いとは、

相場が上昇トレンドにあるときに、トレンドの勢いが調整(利食損切)などで一時的に相場が下がる調整局面をねらって、HIGH(買い)のエントリーをすることです。

戻り売りとは、

相場が下降トレンドにあるときに、トレンドの勢いが調整(利食損切)などで一時的に相場が上がる調整局面をねらって、LOW(売り)のエントリーをすることです。

 

押し目買い・戻り売りの具体的取引の仕方ですが、ここで重要になるのが「押し安値」と「売り高値」です。

押し安値をつけた高値を上抜けた場合、上抜けた波の基点(安値)が新しい押し安値となり前回の押し安値はただの安値とします。
簡単に言うと、新高値を更新する起点となった直前の安値と言う事です。

押し安値を下抜けた場合、下抜けた波の基点(高値)が戻り高値となり今まであった押し安値はただの安値とします。
簡単に言うと、新安値を更新する起点となった直前の高値ということです。

この、「押し安値」「売り高値」が認識できないと押し目買い・戻り売りのトレードで損失を出してしまいます。

この押し安値・戻り高値を認識できるようになると、トレンドの転換が分かるようになり順張りのトレンド転換による損失が出にくくなります。

 

上昇トレンドの場合、基本的に押し安値を下に破られるまでは、対局の見方では上昇トレンド継続です。
そのため、局所的に高値・安値切り下げが起きたとしても、トレンド転換とはなりません。
押し安値を明確に下回った時点で、上昇トレンドが崩れたと判断します。

ただし重要なのは「上昇トレンド崩壊=下降トレンド開始」というように、すぐにトレンド転換するのではない点です。
押し安値を下回った時点で、新しい戻り高値Aが出現します。

その後Aを起点とした安値を下回ったので、さらに新たに戻り高値Bが出現したとします。

押し安値を下回った直近安値の切り下げ+戻り高値の切り下げ=下降トレンド確定という認識になります。

押し目買い・戻り売りのポイント

押し目買い

押し目買いは、3つの工程を経てHIGH(買い)のエントリーをします。

1. 上昇トレンドを確認
2. トレンドが一時的に勢いを失い、価格帯が下降する
3. 下がりきった所でエントリー

このような順番で行います。

戻し売り

次に、戻り売りです。

戻り売りも押し目買いと同じく3つの工程を経て取引します。

1.下降トレンドを確認
2. トレンドが一時的に勢いを失い、価格帯が上昇する
3. 上がりきった所でエントリー

ポイントは、押し目買いと同じになります。

 

それぞれのポイントですが、1番の上昇トレンドを確認する際は、

トレンド入りしたことをしっかりと念入りに確認する

ことが重要です。

バイナリーオプションでは短期での取引なので、このトレンド入りを勘違いしてエントリーをして損失を出してしまうケースが少なくありません。

では、その対策としてどうすれば良いのかを確認しましょう。

トレンド入りを確認する際は、上位足から見て、下位足に移りましょう。

これは時間足が長い期間から見て取引しようという事です。

なぜ上位足から見る必要があるのかというと、

上位足(4時間足)で上昇トレンドでも下位足(1分足や5分足)では下降トレンドという場合があり、

この場合は想定よりトレンドが続かないことや、すぐにトレンドが崩壊する可能性があるからです。

上位足でレンジであるのにも関わらず下位足のみを見て取引をしてしまい、その結果損失を出しているケースがとても多いです。

 

2番はそのままだとして、もっとも重要なのは3番の「下がりきった所でのエントリー」です。

エントリーは下がりきったというより「もう一度上がり始めているタイミング」を狙うくらいがちょうどいいくらいです。

ここでよくありがちですが、押し目買いは基本的に下がりきってからエントリーするのですが、下がりきらずに上昇してしまう事があります。

その時に「感情」を入れてトレードをしてしまうと損失が出てしまいます。

 

基本的に押し目買い・戻り売りをするときは「深い」押し目・戻り目を狙わなければいけません。

しかし、相場はそう単純に動いてはくれません。
上記でもあるように市場ではトレーダー同士が心理戦をギリギリまで繰り広げています。
そのため、綺麗に押し目や売り目にエントリーできるような形になりません。

 

押し目買い・戻り売りを理解していないと「高値つかみ」になってしまいます。

 

高値つかみとは、高値で買った銘柄がその後値下がりすることです。
ある銘柄の人気が上昇し、相場の下げを予想できずに株価のピーク時に買ってしまうことを言います。
株価がみるみるうちに上昇している時など、状況の判断や材料の把握をしないまま衝動的に買ってしまうことがよくあります。

 

また、押し目買い・戻り売りの際にしっかりとポイントを見極めることです。
浅い所で反発してしまった際に「追いかけ」をしないようにしましょう。
追いかけてエントリーしたとしても勝率は高くありません。
仮にエントリーするにしても、エントリーするに値する根拠を作るようにしましょう。

押し目買い・戻り売りとトレンドライン

押し目買い・戻り売りでトレードする場合、「トレンドライン」が引けると押し目買い・戻り売りの精度が上がるので、ここでトレンドライン紹介します。

トレンドラインはシンプルで簡単です。

・上昇トレンドラインは安値同士を引きます
・下降トレンドラインは高値同士を引きます

この時、ラインはなるべく多く引きましょう。そして、長いものを優先的に残して、分かりにくいものは消していきましょう。
また、トレンドラインは「ひげ」の先同士で引きましょう。

他の人に説明するようなやり方で引いていくと、自分の頭の中でも整理されていくのでおすすめです。

 

トレンドラインが引けるようになると「レジサポライン」が分かるようになります。
レジサポラインとは、「支持線」「抵抗線」と呼ばれるものです。

レジサポラインですが、レジスタンスラインサポートラインの略です。

レジスタンスラインは別名「上値抵抗線」と言われています。

価格が上昇してレジスタンスラインに近づくと、そのラインを超えて価格が上昇しないように圧力がかかります。

つまり、「上値」を超えないように「抵抗」圧力が働く線ということです。

 

サポートラインは別名「下値支持線」とも言います。

価格がサポートラインまで下がってきたら、そこよりも下がらないように相場は反発しようとします。

価格が「下値」のラインを越えて下がらないように「支持」する力が働くので「下値支持線」です。

 

レジサポラインの引き方ですが、レジスタンスラインもサポートラインも綺麗に弾けるわけではありません。

レジスタンスラインは高値同士、サポートラインは安値同士を引きラインを形成しますが、きれいにひげの位置や実体の位置で線が引けるわけではありません。

そのため、相場に対しての「対抗帯」という帯のようなイメージを持って引きましょう。

レジサポラインをレジサポラインの中での高値と安値両方を引き2本で帯と考えるのも良いかもしれません。

レジサポラインが分かれば、押し目買い・戻り売りの時の明確なエントリーポイントもわかるようになります。

押し目買い・戻り売りの時のレジサポラインの使い方ですが、レジサポラインを超える又は下抜けると、トレンドの発生になります。

レジサポラインと押し安値・戻り高値が違う場合はレジサポラインもエントリーの基準になります。

バイナリーオプションではエントリーできる数が多いほど儲かるので、レジサポラインも把握しておくことをおすすめします。

押し目買い・戻り売りで移動平均線を使用した場合のトレード

移動平均線とは

移動平均線とは、一定期間の株価の平均値を線としてつなぎ合わせた指標のことです。

押し目買い・戻り売りで使用する場合のエントリーポイントは以下の2つの条件が満たされるときです。
・上昇トレンド又は下降トレンド中に、
・押し安値又は戻り高値を超えずトレンドブレイクする見込みがない時(トレンドが継続されるとき)、

上昇トレンドである場合は、価格が一時的に下落し、移動平均線に触れる場合HIGH(買い)のエントリーをします。
反対に、下降トレンドである場合、価格が一時的に高騰し、移動平均線に触れる場合LOW(売り)のエントリーをします。

押し目買い・戻り売りでボリンジャーバンドを使用した場合のトレード

ボリンジャーバンドは、標準偏差という相場の変動の大きさを表す統計学に基づいたインジケーターです。

標準偏差 = √(n × n日間の終値の2乗の合計 − n日間の終値の合計の2乗) ÷ (n×(n−1))

そして、

±1σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差
±2σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 2
±3σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 3

の式を使用します。

 

ボリンジャーバンドでは、チャート上に移動平均線も含め7表示されます。

移動平均線以外の6本が表す3つの領域は、以下のような意味合いを持っています。

ボリンジャーバンドの±1σの範囲内に収まる確率 ⇒ 約68.3%
ボリンジャーバンドの±2σの範囲内に収まる確率 ⇒ 約95.4%
ボリンジャーバンドの±3σの範囲内に収まる確率 ⇒ 約99.7%

このように統計学に基づいたインジケーターになっています。

 

押し目買い・戻り売りをする場合、ボリンジャーバンドの「バンドウォーク」の時にトレードします。

バンドウォークが発生した場合、中心線と±2σライン、あるいは±1σラインと±2σラインの間で、上下動を繰り返しながらレートが上昇(下降)していくことがあります。
この時、中心線あるいは±1σラインを交差した時が押し目買い・戻り売りのエントリーポイントになります。

 

バンドウォークとは、エクスパンションが発生したときにボリンジャーバンドの±2σの帯に沿って、上昇もしくは下降し続ける状態の事を言います。

この状態は、±2σに沿っているため、「売られすぎ」「買われすぎ」の状態が続いていることになります。

つまり、トレンド状態にあるという事です。

トレードをする際の注意点

今回の解説にも出てきましたが、「感情」というものを含めてトレードをしないようにしましょう。
為替相場は投資家が心理戦を繰り広げていますが、心理といっても理論に基づいた上での駆け引きです。

 

今回の内容では、不完全な「浅い」押しの時に「追っかけ」をして損をしないようにという内容でした。
押し目買い・売り戻しでのトレードでは「もったいない」や「もっといけるだろう」という感情になることが多いです。

しかし、感情的なトレードは損失を生む原因です。

 

どんな手法、どんな状況でもエントリーするには根拠を作るようにしましょう。
基準にしたインジケーターのサインや使用したインジケーターの種類、時間、勝ち負けを記入して取っておきましょう。
そうすると、後々頭が整理されやすいのとエントリーに対する根拠が明確になってきます。

勝てなかったときには、必ず反省を忘れないようにしましょう。

まとめ

押し目買い・戻り売りは順張りの手法の1つで、最もオーソドックスな手法の1つです。

そのため、実際にトレードはしなくても手法や取引原理は覚えておきましょう。

順張りの取引だけでなく、逆張りの際にも使える知識が詰まっています。

トレードは、ある程度の稼ぎまでは、知識と経験によっての差しか付きません。

そのため「知識」「情報」「経験」を身に付けることは有益なので、ぜひ研究してみてください。

バイナリーオプションで「押し目買い・戻り売り」は人気が高いので、この手法を使って稼いでください。

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