「バイナリーオプションって何?」
「バイナリーオプションって儲かるの?」
名前は聞くけど中身はよく知らないという人も多いのではないでしょうか。
そんなバイナリーオプションについて、この記事ではその仕組みや安全性についてわかりやすく解説します。
目次
バイナリーオプションとは?
バイナリーオプションは、株式やFXと同じ為替金融商品です。
株式やFXと同じように、価格が上昇するか下落するかを予測して、将来の価格がどのようになるかに応じて利益が確定します。
しかし、バイナリーオプションは「ハイ・ロー」という仕組みでリターンが決定するため、株式やFXがいくら値段が変わったかという値幅によってリターンが変わる一方で、バイナリーオプションでは値段が上昇したか下落したかでリターンが固定されています。
バイナリーオプションの「バイナリー」とは?
バイナリーオプションのバイナリー(binary)とは「2進数」を意味する単語です。
0か1を決める、つまりはある価格よりも上昇するか下落するかの二者択一がバイナリーオプションの予測対象なのです。
これはバイナリーオプション取引の一例です。
この場合は、左のオプションはドル円が110.4円未満だった場合に1.81倍になる利益が出て、右のオプションはドル円が110.4円以上だった場合に2.00倍になる利益が出る取引になっています。
利益が出る条件をギリギリ満たしても余裕を持って満たしても、二者択一としては結果としてのリターンは同じになります。
バイナリーオプションの「オプション」とは?
バイナリーオプションの「オプション」とは「権利」を意味します。
特にバイナリーオプションに関してでは、「ある金融商品」を「ある決められたタイミング」で「ある決められた価格」で「買う/売る権利」のことを指します。
こう言われてもわかりにくいかと思いますので、簡単に説明するためにバイナリーオプションの仕組みについて解説します。
まずは「買う/売る権利」について見てみましょう。
バイナリーオプション取引で購入するのは原資産(株式や外貨など金融商品そのもの)ではなく原資産を◯◯円で購入/売却する権利です。
そして最終的な価格が確定した段階で、その権利を行使した方が原資産そのものをあらためて売買するよりも条件がいい場合に限り、購入した権利を行使します。
例えば、満期時点において1ドル100円とします。そのときに1ドル90円で購入できるオプションを持っていた場合は、オプションを行使してドルを購入するほうが得です。
しかし、満期時点において1ドルが80円だった場合はどうなるでしょう?
もしオプションを行使してしまうと、普通に買えば80円で買えるはずのドルを、わざわざ90円支払って購入してしまうことになります。
なので、オプションは有利な場合のみに行使されるもので、この性質によりバイナリーオプションでの損失は実際に取引した金額よりも大きくならない理由です。
次に「ある決められたタイミング」は、それぞれ取引によって決められています。満期(その決められたタイミング)が近いほど価格の変化が起こりにくいため倍率が低いローリスク・ローリターン、満期が遠いほど価格が大きく変化する可能性があるため倍率が高いハイリスク・ハイリターンになる傾向があります。
最後に「ある決められた価格」についてですが、こちらもそれぞれ取引によって決められています。
例えば、「満期△△時にドル円が100円を上回っているとペイアウト1000円が支払われるバイナリーオプション」を500円で買ったとします。もしもペイアウト条件を満たしていれば、自動的にオプションが行使されて、市場より有利な条件でドルを買う/売ることとなります。この時、自動的に買った/売ったドルと同じだけ市場価格でドルを売る/買う反対売買が1000円の利益が出る分だけ行われます。
これが金融商品を買う/売るオプションを行使しても金融商品自体が手元に残らないからくりとなっています。
以上のことがバイナリーオプションの「オプション」の説明です。
バイナリーオプションという名前の由来が分かれば、その仕組みを本質的に理解することが出来てしまうのですね。
バイナリーオプションって安全なの?
バイナリーオプションで借金の危険性ゼロ?
バイナリーオプションには先ほど書いたように株式や外貨などの金融資産を買う「権利」を売買しているため、その固定の金額以上の損失を出すことはありません。
またバイナリーオプションではレバレッジ(少ない金額を証拠金として大きな金額を取引すること)を利用することができないため、業者に預け入れた金額以上の損失が出てしまうといった危険性はゼロなのです。
自動取引ツールやソフトは危険?
バイナリーオプションでは為替の値動きを予想して取引をするため、将来の為替予想を手助けするためのツールを無料・有料で提供している業者が多数存在しています。
その中には勝率70%や80%、またはそれ以上を達成することが可能であることを謳い文句に高額で販売されている有料ツールもあります。
さて、このようなツールを使うことによって、本当に儲けることができるのでしょうか?
筆者は、そのような勝率を達成し続けることはできないと考えます。
もし皆さんが勝率80%を維持できる戦略を知っていたら、そのようなツールを数万円で公開しようと考えるでしょうか。
そのような戦略が存在するのならば、ツールを公開しないで自分で運用して稼げばいいはずです。
もちろん、為替の値動きとその戦略がたまたま相性がいい瞬間が現れ、一時的には80%の勝率を達成できることもあるでしょう。
しかし、その瞬間を取り出して「これは勝率80%を達成できる必勝ツールだ」と言うのはおかしいですよね。
なので、不自然に高い勝率を謳い文句にしているツールは偽物であると考えて間違いないでしょう。
詐欺業者が存在する?
バイナリーオプション業者には、残念ながら詐欺業者も登場しています。
入金したのに反映されずにお金を持ち逃げされたり、出金手続きをしても一向に振込が行われないといった被害に遭っている人が出てきています。
また、出金には手数料がかかると言って更に振込を要求してきたり、本人確認にクレジットカードの番号が必要と言ってきてカード情報を盗むような特に悪質な業者も存在するようです。
このような詐欺業者から被害を受けないためにも、バイナリーオプション業者を選ぶ際には確かな情報を入手して、信頼できる業者を利用することが大切です。
ハイリターンや高額キャンペーンなどの美味しすぎる情報に惑わされず、安全な業者を選ぶのがバイナリーオプションへの第一歩となります。
海外業者と国内業者でルールが違う!
国内でも海外でもバイナリーオプションという同じ名前で扱われていますが、実はそのルールは国内と海外の業者では全く異なるのです!
具体的には、取引完了までの時間、ペイアウト率の仕組み、税金の課税方法などの多くの面で違いがあります。
取引完了までの時間(満期)
海外業者の場合
海外バイナリーオプションの満期は
30秒、1分、3分、5分、15分などの短時間から
1時間、1日といった長時間まで
幅広い設定が可能です。
国内業者の場合
国内バイナリーオプションの満期は
2時間や3時間といった長期のみ
の設定となっています。
判定の直前まで購入することは可能です。
ただし、判定までの期間が短いとペイアウト率は非常に小さいので、勝ってもあまり意味のない投資になってしまいます。
短時間の取引は投機性が高いとして規制されました
ペイアウト率
海外業者の場合
海外バイナリーオプションは価格変動がどのような動きをしていても
1.8倍から2倍程度で固定
されています。
トレンドやシグナルをよく見て参加すれば期待値が1を上回ることもできます。
国内業者の場合
国内バイナリーオプションは価格変動や判定までの時間によって
ペイアウト率は変動
します。
確率論的に期待値は常に100%を下回るように設定されています。
税金の違い
海外業者の場合
海外バイナリーオプションの利益は
総合課税
で課税されます。
国内業者の場合
国内バイナリーオプションの利益は
申告分離課税
で課税されます。
バイナリーオプションの業者比較
バイナリーオプションのトレードを始めるには、口座開設を行う必要があります。
どの業者が安全で、どの業者がトレードしやすいのか、初めのうちは迷ってしまいますよね。
筆者は複数の業者で口座開設をしていますが、しっかりと稼ぐには海外業者が断然おすすめです。
以下の記事で業者の比較を行っていますので、こちらも参考にしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バイナリーオプションは二者択一の取引なので、FXよりもシンプルで初心者にも始めやすいですね。
また、FXとは違ってレバレッジがないため、取引に熱中しすぎてついつい予算を超えてしまったという心配がないのも魅力的です。
シンプルですが奥の深いバイナリーオプション、皆さんに合った戦略を見つけて取引をしてみてはいかがでしょうか。